治療例
Works

脊髄損傷

頸椎脊髄損傷で四肢の不全麻痺になった方の治療経験を報告します。
15年ほど前に交通事故で頸椎脊髄損傷になり、首から下の不全麻痺(部分的に動かすことが可能)で、
車椅子で身の回りのことは自分で行います。杖と足の装具をつけて介助で歩行訓練ができる程度です。

 

彼は麻痺部の筋肉の緊張(脊髄損傷や脳卒中などの麻痺部にみられる痙縮というもの)が強く、
仰向けになると両手足が突っ張ってしまいます。
その症状は昼夜を問わず、突然来るようで、
夜も眠れず、酷い腰痛も出現することがあったようです。
AKAを実施しましたところ、全身の筋肉の緊張が軽減し、両手足の運動がしやすくなりました。
それどころか緊張がゆるくなりすぎて、一時的ですが、
車椅子へ乗り移るときに足が踏ん張れないくらいになりました。(体重を支えるくらいの緊張はその後すぐに改善しました)
このことで痛みの評価以外にQOL(生活の質)の評価についても必要と感じています。
今回の症例から
 ・神経から来る症状と、関節から来る症状とがオーバーラップしていることが多くあるため、どのような場合でもAKAを実施してみた方がよい。
 ・AKAに当院の治療によって筋肉の緊張はゆるくなることがあり、QOL(生活の質)を上げることが出来る可能性がある。

 

 

その後ですが、半年くらいして、股関節を開く動作や車椅子から立ち上がるときに右股関節痛を訴え始めました。
AKAを行うとその場では痛みは消失しますが、2〜3日すると戻ってしまう状態が続いていました。

 

整形外科では、レントゲン上、股関節の滑液嚢胞があるからそれが原因と言われ痛み止めをもらい、
リハビリテーション科では痙性が強くなったのが原因と言われ、ブロック注射を勧められたそうです。

 

結局痛み止めも飲まず、ブロック注射もせず、2週間に1回の頻度でAKAを継続し、
今年3月くらいから痛みの強さが減少し、出る頻度も少なくなってきました。きっと炎症が改善してきたのだと思います。

 

そして8月くらいからはたまに痛みが気になることがあるが、生活に支障はないレベルになり、10月になると痛みはなくなりました。
症状出現から消失まで1年を要しましたが、なんとか今までの生活レベルまで改善できました。

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