治療例
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座骨神経痛について

お尻~大腿部の裏、ふくらはぎにかけて痛みやしびれなどの症状が坐骨神経に沿ったところに出ることを坐骨神経痛と言われています。インターネットなどを見ると椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が原因であるといわれています。一般的な治療には薬物療法(ロキソニンなどの痛み止め)、ブロック注射、温熱や電気などの物理療法、理学療法士による運動療法、手術療法などが紹介されています。

 

 
当院にはこれらの治療に加え鍼や整体などに行き、よくならなかった方が非常に多くいらっしゃいます。なぜこんなにもこれらの治療ではよくならないのでしょうか。

 

 
それは坐骨神経痛の原因の少数は椎間板ヘルニアによるものがありますが、ほとんどの坐骨神経痛の原因が全く違い、的外れの治療を行っているからです。坐骨神経に限らず神経を圧迫されたり損傷した場合に必ず出現する神経症状は感覚障害(触った感覚や針で刺しした痛みの感覚などが鈍くなる)、運動麻痺(筋力低下など)です。坐骨神経痛で来院された方は痛みやしびれなどの訴えだけで感覚障害や運動麻痺がないことがほとんどです。つまり坐骨神経の損傷がないのに坐骨神経痛のような症状が出ているのです。

 
もちろんMRIで椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症があるといわれた方も多いですが、ほとんどが画像の異常だけを指摘されるだけで胡麻化されていることが多いです。来院された患者に聞くとほとんどが体を触って診察されたことがないといいます。訴えと画像だけで診断されているのです。MRIのヘルニアの画像と腰痛の関係性がないことは2000年には報告されており、画像所見は補助的なものなのです。実際、椎間板ヘルニアと診断され当院で治療し、治癒した患者の症状があった時とない時のMRI画像は変わっていません。画像の異常所見があったとしてもAKA-博田法でほとんどが改善します。AKA-博田法で改善するということは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで神経を圧迫しているのが原因ではなく、仙腸関節の動きが悪くなったり炎症があることが坐骨神経痛の原因と考えられます。

 
しばらく座ったり、立っていて歩き始めに痛みやしびれを感じるような方は仙腸関節が引っかかって動きにくくなっていると思われます。このような方は運動すると楽になるといってウォーキングやストレッチ、ヨガなどを行う方がいます。引っ掛かりが取れて楽になることもありますが逆に強く引っかかって痛みが増強する場合がありますので、ごく軽めに行うことをお勧めします。ただ動かしたときだけが楽になるだけですので治ったわけではないのできちんと治療することをお勧めします。

 
一方、歩き始めはいいがしばらくすると痛みやしびれが出てくる場合は仙腸関節の引っかかりに加え関節の炎症を引き起こし動かすことで炎症が強くなり痛みやしびれが出現すると思われます。この場合は運動すると痛みが増強する可能性が高いのでお勧めしません。
運動は痛みがない状態で行われるのが大前提です。運動は痛みに対しては無効です。日常生活が問題ない状態になって初めて運動を行うことをお勧めします。
いずれにせよ坐骨神経痛の症状がある方はAKA-博田法による診察・治療が改善するまでの一番の近道だと思います。

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